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それいけ!建物写真店

【写真の合成方法①】建築写真の仕上がりを高める!明るさの異なる写真を合成する3つの方法!

こんにちは!建物写真店です。

建築物や住宅の竣工写真を撮影するとき、室内の明るさは適切なのに窓の外が真っ白になってしまったり、反対に窓の外に明るさを合わせると室内が暗くなってしまったりすることはありませんか?

建築写真では、室内に差し込む光や窓の外の明るさなど、ひとつの空間の中でも明暗の差が大きくなることがあります。そのため、撮影時の設定やRAW現像で調整するだけでは、すべての部分をきれいに仕上げることが難しい場合もあります。

そんなときに活用できるのが、明るさの異なる写真を組み合わせる「写真合成」です。

今回は、建物写真店の渡辺が、Photoshopを使った3つの写真合成方法をご紹介します。竣工写真や建築写真の仕上がりを高めるためのテクニックとして、ぜひ参考にしてください。

①竣工写真で写真合成が必要になる理由

建物写真店では、建築写真の撮影にRAWデータを使用することが多くあります。

RAWデータは、撮影後に明るさや色味などを調整するRAW現像を行うことで、写真を仕上げていきます。JPEGとは異なり、撮影後の調整を前提としたデータであるため、撮影したままの状態では、本来の仕上がりとは異なることがあります。

しかし、RAW現像で明るさを調整しても、すべての問題を解決できるわけではありません。
例えば、室内を適切な明るさにすると窓の外やレースカーテンが白く飛んでしまうことがあります。一方で、窓の外の景色に明るさを合わせると、室内が暗くなってしまう場合もあります。

このように、明るすぎて白くなってしまう状態を「白飛び」、暗すぎて細部が見えなくなる状態を「黒つぶれ」といいます。

そこで活用するのが、明るめに撮影した写真と暗めに撮影した写真の合成です。それぞれの写真から必要な部分を組み合わせることで、室内の明るさを保ちながら、窓の外やカーテンの細部も表現しやすくなります。

建築写真や竣工写真では、空間全体の印象と細部の描写を両立させることが大切です。写真合成は、その仕上がりを高めるための方法のひとつです。

②Photoshopを使った写真合成の基本

今回ご紹介するのは、Adobe Photoshopを使った3つの合成方法です。

いずれも、明るさの異なる2枚の写真を重ね、必要な部分だけを表示させることで、1枚の写真に仕上げていきます。
基本となるのは、写真を重ねる「レイヤー」と、表示する範囲を調整する「レイヤーマスク」です。
レイヤーマスクでは、白い部分は表示され、黒い部分は隠れるという仕組みを利用します。マスクを使えば、元の写真を直接消したり加工したりすることなく、必要な部分だけを調整できます。

それでは、写真の状況に合わせた3つの方法を見ていきましょう〜!

ブラシツールを使ってカーテンの白飛びを補正する

1つ目は、ブラシツールを使った合成方法です。

例えば、室内全体の明るさは適切でも、レースカーテンに光が当たりすぎて、白く飛んでしまっている場合があります。
このようなときは、室内の明るさが適切な写真をベースにし、少し暗めに撮影した写真からカーテンの部分を取り入れます。
まず、2枚の写真をPhotoshopで開き、暗い写真を明るい写真の上に重ねます。次に、レイヤーマスクを追加して、暗い写真が見えない状態にします。
そのうえで、ブラシツールを使い、カーテンの部分を白いブラシで少しずつ塗っていきます。すると、塗った部分だけ暗い写真が表示され、白飛びしていたカーテンのディテールを取り戻しやすくなります。
ただし、部分的に暗さが目立つと、不自然な仕上がりになってしまいます。その場合は、グラデーションツールなども併用し、周囲の明るさとなじませることがポイントです。
「細かい部分を選んで調整したいとき」に適した方法です。

グラデーションツールを使って広い範囲の明るさを調整する

2つ目は、グラデーションツールを使った合成方法です。

こちらは、室内の中心部分の明るさは適切でも、周辺の空間が暗く見えてしまうような場合に向いています。
例えば、リビングの明るさはちょうどよいものの、その周囲の廊下や壁などが暗くなっているケースです。
この場合は、暗い写真をベースにし、明るい写真を上に重ねます。そして、レイヤーマスクを黒くした状態から、グラデーションツールを使って明るい写真を表示させていきます。
グラデーションを使うと、表示する範囲を徐々に変化させることができます。そのため、ブラシで細かく塗り分けるよりも、広い範囲の明るさを自然につなげやすくなります。
建築写真では、壁や床、天井などの明るさが途中で不自然に切り替わると、合成したことが分かりやすくなってしまいます。
そのため、写真全体の明暗のバランスを確認しながら、境目が目立たないように調整することが大切です。
「広い範囲をまとめて補正したいとき」に、ぜひ活用したい方法です。

多角形選択ツールとグラデーションツールを組み合わせる

3つ目は、多角形選択ツールを使って範囲を指定し、グラデーションツールで境目をなじませる方法です。

例えば、玄関の外や窓の外など、一部分だけが明るくなりすぎて白飛びしている場合に適しています。
まず、室内の明るさが適切な写真をベースにし、暗めに撮影した写真を上に重ねます。
次に、多角形選択ツールを使い、補正したい範囲を選択します。今回のように、玄関の外側など、ある程度範囲を限定できる場合に便利な方法です。
選択した範囲にレイヤーマスクを適用すると、その部分だけ暗い写真を表示できるようになります。
ただし、選択範囲をそのまま表示させると、境目がくっきりと残り、不自然に見えることがあります。
そこで、グラデーションツールを使い、周囲の明るさとなじむように調整します。必要に応じて、上や下など複数の方向から少しずつ調整すると、より自然な仕上がりを目指せます。
「窓の外の景色や玄関まわりなど、特定の部分の白飛びを抑えながら、室内の明るさを維持したいとき」に役立つ方法です。

③写真に合わせて合成方法を使い分けることが大切

今回ご紹介した3つの方法は、それぞれ適した場面が異なります。

ブラシツール: レースカーテンなど、細かい部分を調整したいとき
グラデーションツール: 広い範囲の明るさを自然につなげたいとき
多角形選択ツール+グラデーションツール: 窓の外や玄関の外など、特定の範囲を補正したいとき

大切なのは「すべての写真に同じ方法を使うのではなく、写真の明暗や補正したい場所に合わせて方法を選ぶこと」です!

また、写真合成は、撮影後の仕上がりを整えるための手段です。撮影時に適切な露出を意識し、RAW現像で調整したうえで、必要に応じてPhotoshopで合成することで、より自然で見やすい建築写真を目指せます。

竣工写真では、建物や空間の魅力を正確に伝えることが重要です。室内の明るさだけでなく、窓の外の景色や素材の質感などにも目を向け、写真全体のバランスを整えていきましょう!

まとめ: 写真合成で竣工写真の表現力を高める

建築写真では、室内と窓の外など、明るさの差が大きい場面を撮影することが少なくありません。RAW現像だけでは調整しきれない場合も、明るさの異なる写真をPhotoshopで合成することで、白飛びや黒つぶれを抑え、空間の魅力をより伝えやすくなります。

ブラシツール、グラデーションツール、多角形選択ツールを使い分けながら、写真に合った方法で調整することがポイントです。

建物写真店では、撮影だけでなく、こうした画像処理も行いながら、建物や空間の魅力が伝わる竣工写真・建築写真を目指しています!
元動画はこちらからどうぞ!
(https://youtu.be/Lo8Mcb8safw)
「それいけ!建物写真店」では、これからもカメラマンの裏話やニッチな機材紹介をやっていきますので、面白いなと思ったらぜひチャンネル登録と高評価もよろしくお願いします!

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