
こんにちは!建物写真店です。
建築写真や竣工写真の撮影では、カメラやレンズなど、さまざまな機材を使用します。では、撮影現場で機材が故障した場合に備えて、予備のレンズも用意しておく必要があるのでしょうか?
特に、建築写真でよく使われるTS-Eレンズのように、特定の撮影に欠かせない機材については、予備を持っておくべきか悩む方もいるかもしれません。
今回は、建物写真店の渡辺が、視聴者さんから寄せられた質問に回答。
実際の撮影現場での経験をもとに、予備レンズの必要性や、カメラ本体を複数台用意する理由について解説します。
①建築写真で使うTS-Eレンズとは?
今回の質問は、「TS-Eレンズのように、現場で故障すると代わりがきかないレンズは、2本常備しておいた方がよいのでしょうか?」というものです。
TS-Eレンズとは、キヤノンが展開する、レンズのシフトやティルトといった操作ができるレンズです。建築写真では、建物の垂直線を整えたり、撮影する範囲を調整したりするために活用されます。
住宅や建築物の竣工写真では、建物の形状や空間の広がりを自然に表現することが大切です。そのため、TS-Eレンズは建築写真の撮影において重要な役割を果たす機材のひとつです。
では、このようなレンズは、故障に備えて同じものを2本用意しておくべきなのでしょうか?
②TS-Eレンズの予備は必要?渡辺の考え方
渡辺によると、カメラマンとして10年以上仕事をしてきた中で、レンズが故障した経験はないとのこと。
もちろん、レンズを落としてしまったり、強い衝撃を与えてしまったりすれば、故障する可能性はあります。しかし、通常の使用でレンズが故障するケースは、渡辺自身の経験では多くありません。
また、TS-Eレンズはオートフォーカス機能を搭載しておらず、ピント合わせを手動で行うレンズです。
一般的なオートフォーカスレンズでは、ピント合わせのための電子制御などが関係します。一方、TS-Eレンズはマニュアルフォーカスで使用するため、渡辺は、こうした特徴も踏まえて、TS-Eレンズの予備を必ずしも用意する必要はないと考えています。
ただし、これはあくまで渡辺自身の経験と機材運用に基づく考え方です。レンズの故障リスクがゼロというわけではなく、撮影内容や現場の条件によって必要な備えは異なります。
③予備を用意するなら、レンズよりもカメラ本体
では、撮影現場での機材トラブルに備える場合、何を優先して準備すればよいのでしょうか?
ここで渡辺が重視しているのは「レンズよりもカメラ本体の予備を用意すること」です。
カメラ本体には、シャッターや電子制御など、撮影に欠かせない機能が備わっています。万が一、カメラ本体に不具合が発生すると、撮影そのものを続けられなくなる可能性があります。
一方で、予備のカメラ本体があれば、メインのカメラにトラブルが発生しても、機材を切り替えて撮影を続けられる可能性があります。
建物写真店でも、カメラマンが撮影現場に1台だけでなく、複数台のカメラを持参することが一般的です。
撮影する建物や空間によっては、予定した時間内に撮影を終える必要があります。機材トラブルによる影響をできるだけ小さくするためにも、カメラ本体の予備を用意しておくことは重要な備えといえます。
④同じカメラを2台?メイン機とサブ機の考え方
予備のカメラを用意する場合、同じ機種を2台そろえる方法もあれば、メイン機とサブ機で異なる機種を使い分ける方法もあります。
渡辺は、キヤノンの「EOS 5D Mark III」を同じ機種で2台使用しています。
同じ機種をそろえておけば、操作方法や使用感が共通しているため、トラブルが発生した際にも切り替えやすいというメリットがあります。
一方、メイン機とサブ機で異なる機種を使用するカメラマンもいます。どのような組み合わせが適しているかは、普段使用している機材や撮影スタイルによって変わります。
大切なのは「万が一のトラブルが起きたときにも、できるだけスムーズに撮影を継続できる体制を整えておくこと」です。
⑤予備レンズを複数持つより、機材全体のバランスを考える
撮影現場では、カメラ本体だけでなく、レンズも複数持ち運ぶことがあります。
しかし、カメラ本体に加えて何本ものレンズを持参するとなると、機材の重量はかなり大きくなります。同じレンズを2本持ち歩くことは、荷物の重さや移動の負担にもつながります。
そのため、渡辺は同じレンズを2本用意することは基本的にしていません。
もちろん、使用頻度が高いレンズや、代替手段がない特殊な機材などは、予備を検討する価値があります。重要なのは、すべての機材を一律に2本ずつ用意するのではなく、故障した場合の影響や代替手段、持ち運びの負担を考慮して判断することです。
竣工写真や建築写真の撮影では、現場ごとに必要な機材も異なります。「撮影内容に応じて必要なものを選び、無理のない範囲でトラブルに備えること」大切です!
- まとめ:撮影現場ではカメラ本体の予備を優先する
- 建築写真の撮影機材に予備が必要かどうかは、機材の種類や撮影内容によって異なります。
渡辺の場合、TS-Eレンズの予備を必ずしも用意する必要はないと考える一方、カメラ本体については、故障によって撮影を続けられなくなるリスクに備え、複数台を現場に持参しています。
予備機材を考える際は、故障の可能性だけでなく、代替手段の有無や持ち運びの負担も含めて検討することがポイントです。
建物写真店では、こうした機材選びも含め、撮影現場での経験を活かしながら建築写真・竣工写真の撮影に取り組んでいます!
- 元動画はこちらからどうぞ!
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