
こんにちは!建物写真店です。
建築写真や住宅写真の撮影では、建物全体の形をきれいに写したり、室内の広がりを表現したりすることが大切です。そんな建築写真の撮影で活躍するレンズのひとつが、今回ご紹介する「TS-E17mm」です。
今回は、建築写真の撮影経験が豊富なカメラマンが、TS-E17mmの特徴や便利なシフト機能について、実際の室内撮影を交えながら解説します!
①TS-E17mmとは?建築写真で人気の広角レンズ
TS-E17mmは、キヤノンの「TS-E17mm F4L」というレンズです。
このレンズの大きな特徴は、広角レンズであることに加え、カメラを向ける角度を大きく変えずに構図を調整できる「シフト機能」を備えていることです。
まず、広角レンズとは、広い範囲を写真に収めやすいレンズのこと。住宅の外観や室内など、限られた場所から建物全体を撮影したいときに役立ちます。
さらに、TS-E17mmはズーム機能を持たない単焦点レンズです。
一般的なズームレンズのように、レンズを操作して画角を広げたり狭めたりすることはできません。構図を変えたい場合は、基本的にカメラを前後に移動させたり、シフト機能を使ったりして調整します。
ズームできないという制約はありますが、建築写真において大きな強みとなる機能を備えたレンズなのです。
②建築写真で活躍する「シフト機能」とは?
TS-E17mmの最大の特徴ともいえるのが、シフト機能です。
シフトとは、レンズの光軸をずらすことで、カメラの位置や向きを大きく変えずに写る範囲を調整できる機能です。
建築写真では、建物を見上げたり、室内の天井まで写そうとしたりすると、カメラを上向きに傾けることがあります。
しかし、カメラを上下に傾けると、建物の柱や壁などの垂直線が傾いたり、上部がすぼまったりして写ることがあります。
そこで役立つのが、シフト機能です。
カメラをできるだけ水平に保ったまま、レンズを上下にシフトさせることで、天井を多く入れたり、床側を多く入れたりと、写したい範囲を調整できます。
建築写真では、柱や壁の垂直・水平のラインを整えることが重要になるため、この機能は大きなメリットになります。
③上下だけじゃない!左右や斜めにもシフトできる
TS-E17mmの便利なところは、上下方向だけでなく、レンズの向きを回転させることで、左右方向や斜め方向にもシフトできることです。
例えば、室内を撮影しているときに、窓の外の景色をもう少し多く入れたいと思うことがあります。
通常であれば、カメラの向きを変えて構図を調整するところですが、シフト機能を使えば、カメラの位置や向きを保ったまま、写る範囲を左右に調整できます。
また、上下と左右の組み合わせだけでなく、斜め方向へのシフトも可能です。
つまり、撮影するカメラの位置を決めたあとでも、レンズの操作によって構図を細かく調整できるのです。
室内撮影では、家具や壁、窓の位置などによって、カメラを自由に動かせないこともあります。そんな場面でも、シフト機能が役立ちます。
④広角レンズならではの画角と、歪みの少ない描写も魅力
TS-E17mmは17mmという広い画角を持つため、室内全体を写したいときにも活躍します。
例えば、それほど広くない部屋でも、撮影位置を工夫することで、床や壁、天井などを広く写真に収めることができます。
また、建築写真では、画面の端に写る壁や柱などの形状も気になるポイントです。
広角レンズでは、レンズの光学的な特性による歪みや、カメラを傾けることによる形の変化が目立つ場合があります。
TS-E17mmは、建築写真で求められる直線的な描写や構図の調整に適したレンズです。撮影時にシフト機能を活用することで、建物の形を自然に見せやすくなります。
もちろん、撮影条件や構図によって見え方は変わりますが、建築写真を本格的に撮影したい方にとって、心強い選択肢のひとつです。
⑤TS-E17mmは建築写真の最初の1本にもおすすめ?
TS-E17mmは、建築写真を撮影するうえで便利な機能を備えていますが、購入価格が高めなのも特徴です。
また、単焦点レンズのため、ズームレンズのようにその場で画角を自由に変えることはできません。特に室内では、壁などの障害物があるため、思いどおりに後ろへ下がれないこともあります。
撮影する建物や部屋によっては、別の焦点距離のレンズが必要になる場合もあるでしょう。
それでも、建築写真を本格的に始めたい方や、建物の垂直・水平のラインを意識して撮影したい方にとって、TS-E17mmは検討する価値のあるレンズです。
シフト機能を活用することで、カメラの位置を工夫しながら構図を整えるという、建築写真ならではの撮影技術も身につけやすくなります!
- まとめ:TS-E17mmのシフト機能で建築写真の構図を自在に調整!
TS-E17mmは、広角レンズならではの広い画角と、上下・左右・斜め方向に構図を調整できるシフト機能が魅力のレンズです。
特に、カメラの向きを大きく変えずに写る範囲を調整できる点は、建物の垂直・水平のラインを大切にしたい建築写真の撮影で役立ちます。
ズームできないことや価格面などの注意点はありますが、建築写真を本格的に撮影したい方にとって、心強い機材のひとつといえるでしょう。
建物写真店では、これからも撮影機材の紹介や、建築写真・住宅写真の撮影に役立つ情報をお届けしていきます。
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