
こんにちは!「それいけ!建物写真店」です。
建物を撮影するとき、広角レンズと望遠レンズでは、同じ被写体でも見え方が大きく変わります。では、実際にどのような違いが生まれるのでしょうか?
今回は、歩道橋の階段を広角・標準・望遠レンズで撮影した写真を見比べながら、それぞれの特徴を解説します。
建築写真の撮影はもちろん、普段の写真撮影にも役立つ、レンズ選びと被写体との距離感について考えてみましょう。
①広角・標準・望遠レンズで撮影した写真を比較
今回撮影したのは、歩道橋の階段です。階段の上から下まで、同じ範囲が写真に収まるようにしながら、レンズと撮影位置を変えて比較しました。
使用した焦点距離は、主に次の3パターンです。
16mm(広角):被写体に近づいて撮影
70mm(標準域):少し離れた位置から撮影
200mm(望遠):さらに離れた位置から撮影
同じ範囲を写していても、写真を並べてみると、階段の奥行きや周囲の景色の見え方に違いがあることがわかります。
16mmの広角レンズ|奥行きが強調される
広角レンズで近くから撮影すると、手前から奥へと続く階段の奥行きが強調されます。
画面の広い範囲を写せるため、空間の広がりを伝えやすい一方、手前と奥の大きさの違いが目立ちやすくなります。
スマートフォンの広角カメラで近くから撮影したときに、手前のものが大きく、奥のものが小さく見えるのも、こうした遠近感が関係しています。
70mmの標準域|自然な印象の写真に
次に、撮影位置を後ろに下げ、70mmで撮影した写真を見てみます。
広角レンズで撮影した写真と比べると、階段の奥行きや形の見え方が変わり、自然な印象に感じられる場合があります。
ただし、これはレンズだけの違いではありません。今回は、同じ範囲を写すために撮影位置も変えています。そのため、焦点距離と撮影距離の両方が写真の印象に影響しています。
建物の外観を撮影するときも、どこから撮影するかによって建物の見え方は変わります。レンズを選ぶだけでなく、撮影位置も合わせて考えることが大切です。
200mmの望遠レンズ|背景や周囲の景色の見え方が変わる
最後は、200mmの望遠レンズで撮影した写真です。
広角レンズの写真と比べると、階段そのものの見え方だけでなく、周囲の景色との関係にも違いが生まれます。
望遠レンズでは、遠くにあるものを大きく写せるほか、手前と奥の距離感が圧縮されたように見える「圧縮効果」が生まれます。
また、同じ範囲を画面に収める場合でも、広角レンズと望遠レンズでは写真に写り込む背景や、その見え方が異なります。
周囲の木や看板などを余計なものと考えるか、建物が置かれている環境を伝えるための情報と考えるかによっても、写真の意味は変わってきます。
②圧縮効果とは?広角と望遠で変わる奥行きの印象
圧縮効果とは、望遠レンズなどで遠くから撮影したときに、手前と奥にあるものの距離が実際よりも近く、詰まって見えるような効果のことです。
今回の階段の写真でも、広角レンズでは奥行きが強調されるのに対し、望遠レンズでは階段の奥行きが感じられにくくなり、平面的に見える印象が生まれます。
この違いは、建物の撮影でも重要です。
例えば、建物の奥行きや空間の広がりを伝えたい場合は、広角レンズが適していることがあります。一方、背景との関係を整理したり、建物の形を圧縮された印象で見せたりしたい場合は、望遠レンズが役立つこともあります。
ただし、圧縮効果は望遠レンズそのものだけで決まるわけではなく、撮影位置が大きく関係します。焦点距離と撮影距離を組み合わせて考えることが大切です。
③写真上達のコツは「今、何mmで撮っているか」を意識すること
写真を上達させたい方に、ぜひ意識してほしいのが、撮影時の焦点距離です。
カメラを構えて何となくシャッターを切るのではなく、「今は16mmで撮影している」「次は35mmにしてみよう」「70mmならどんな見え方になるだろう」と、焦点距離を意識しながら撮影してみましょう。
焦点距離と写真の見え方の関係がわかってくると、撮りたい写真に合わせてレンズを選んだり、カメラを構える位置を調整したりしやすくなります。
例えば、広角レンズで撮影した写真が思ったよりも遠近感の強い仕上がりになった場合、少し離れた位置から撮影してみる。反対に、建物の周囲の景色も含めて広く見せたい場合は、広角レンズを使って構図を工夫してみる。
こうした撮影を繰り返すことで、焦点距離ごとの特徴を実感できるようになります。
練習する被写体は、歩道橋の階段に限りません。建物や風景、家族の写真など、身近なものを使って撮り比べてみるのもおすすめです!
- まとめ:レンズの特徴を理解して、撮りたい写真を目指そう!
建築写真では、レンズの焦点距離と被写体との距離によって、建物の奥行きや背景の見え方が変わります。
広角レンズは遠近感を強調しやすく、望遠レンズは圧縮効果によって奥行きが詰まったような印象を表現できます。どちらが優れているということではなく、伝えたい魅力に合わせて使い分けることが大切です。
まずは、撮影するときに「今、何mmで撮っているのか」を意識してみましょう。焦点距離と撮影位置を変えながら写真を比較することで、それぞれの特徴が少しずつわかってきます。
ぜひ普段の撮影でも、レンズ選びと被写体との距離感を意識して、自分が撮りたい写真に近づけてみてください!
- 元動画はこちらからどうぞ!
(https://youtu.be/xmAVYc2wiDU) - 「それいけ!建物写真店」では、これからもカメラマンの裏話やニッチな機材紹介をやっていきますので、面白いなと思ったらぜひチャンネル登録と高評価もよろしくお願いします!
建物写真店のご利用はこんな方にオススメです
建物写真店へ撮影のご相談をいただくお客様は、
建築・空間撮影が得意なプロのカメラマンへ写真撮影を依頼することが「初めて」の場合がとても多いのが現状です。
何を聞けばよいのか分からない。そんなお悩みでも、些細な相談でもまずはご連絡くださいませ。
可能な限り丁寧にご説明をさせていただきます。


![Osusume! 01[そもそも撮影をプロカメラマンに頼んだことがない。]](https://tatemono-syashinten.com/img/top/recommend_01.png)
![Osusume! 02[カメラマンの決め手が分からない依頼先迷子な方。]](https://tatemono-syashinten.com/img/top/recommend_02.png)
![Osusume! 03[日程に余裕が…希望日に頼めるカメラマンはどこにいる?な方]](https://tatemono-syashinten.com/img/top/recommend_03.png)




