
こんにちは!建物写真店です。
今回は、前回に引き続き、建築写真の第一線で活躍されているカメラマンの田岡さんとの対談をお届けします。
今回のテーマは、これからの建築写真業界の未来について。
AIの発展によって写真のあり方が変わりつつある今、建築写真の仕事はどのように変化していくのでしょうか。
さらに、建築写真を撮影できるカメラマンの育成や、一般の方に向けた新しい写真サービスなど、
田岡さんが今後取り組んでいきたいことについてもお話を伺いました。
①AIの発展で建築写真はどう変わる?
近年、AI技術は急速に進化しており、Photoshopなどの画像編集ソフトにもAI機能が搭載されるようになりました。
こうした技術の進歩によって、今後の建築写真業界はどのように変わっていくのでしょうか。
田岡さんは、将来的にはAIによって非常にリアルな画像が作れるようになり、極端な話、写真を撮る必要がなくなる時代が来る可能性もあると考えています。
実際、田岡さん自身も、約17年前にデジタルカメラで仕事を始めた際、すでに大勢のプロカメラマンがフィルムカメラを使用していた時代だったそうです。
当時はデジタル写真に対して否定的な意見もあり、「それは写真ではなく、パソコンで加工した画像だ」という声もあったといいます。
しかし、今ではデジタルカメラで撮影し、パソコンでRAW現像することは当たり前になりました。
こうした過去の変化を踏まえると、AIもまた写真業界に大きな変革をもたらすことは間違いないと田岡さんは考えています。
そして、これからのカメラマンに必要になるのは、AIを使いこなす力。
単に撮影技術を磨くだけではなく、新しい技術を積極的に取り入れ、仕事に生かしていく姿勢が重要になってくるのではないでしょうか。
②これからのカメラマンに必要なのは「撮影する力」だけではない
AIが発展しても、カメラマンの仕事がすべてなくなるわけではありません。
田岡さんが大切にしているのは、実際に撮影現場へ足を運び、お客様の要望を理解し、それに応えること。例えば、依頼された場所へ指定された日時に確実に行けることも、プロカメラマンとしての技術のひとつだといいます。
さらに、撮影に必要なのはカメラやレンズだけではありません。
現場まで移動する車も撮影機材の一部という考え方で、天候や道路状況など、さまざまな条件に対応できる準備を整えているそうです。
また、お客様との打ち合わせを通して、どのような写真を求めているのかを正しく理解することも重要です。田岡さんは、AIをそうした場面でも活用しています。
例えば、クライアントからの要望をChatGPTに入力し、どのような写真を撮影すれば、そのニーズに応えられるのかを考えるためのヒントを得ることもできるといいます。
AIに仕事を任せるのではなく、自分の仕事の質を高めるための手段として活用する。
これからのカメラマンには、撮影技術に加えて、AIを含めたさまざまなツールを使いこなす力も求められていきそうです。
③建築写真を撮れるプロカメラマンを育成したい
続いて、田岡さんが今後取り組んでいきたいことについてお話を伺いました。
そのひとつが、建築写真を撮影できるカメラマンの育成です。
田岡さんがまず伝えたいのは、プロカメラマンだからといって、誰もが建築写真を上手に撮れるわけではないということ。
カメラマンにはそれぞれ得意なジャンルがあり、ウェディングや商品撮影、スポーツ撮影など、専門分野によって必要な知識や技術、機材も異なります。
例えば、スポーツ写真では望遠レンズを使用することが多い一方、建築写真では広角・超広角レンズが重要になります。
同じ写真撮影でも、ジャンルによって求められる技術は大きく異なるのです。
田岡さん自身も、住宅会社で働いていた頃、建物の魅力をしっかりと写真で表現できるカメラマンに出会う機会は、決して多くなかったといいます。
そこで今後は、すでにプロとして活動しているカメラマンを対象に、建築写真の撮影技術を学べる講座のような取り組みを始めたいと考えているそうです。
さらに、教える内容は撮影技術だけではありません。
建築業界の仕組みや、設計事務所・施工会社・工務店・ハウスメーカーそれぞれの違いなど、建築業界そのものについても理解を深めてもらいたいとのこと。
依頼する会社の業種や目的によって、求められる写真は変わります。
だからこそ、建築業界への理解を深めたうえで、それぞれのクライアントに合った写真を提供できるカメラマンを育てていきたいと考えています。
建築写真を学びたい方は、ぜひ田岡さんに問い合わせてみてほしいとのことでした!
④新築やリノベーションを、家族の記念写真として残す
田岡さんが今後取り組んでいきたいことは、プロカメラマンの育成だけではありません。
もうひとつは、建築業界に携わる方だけでなく、一般の方にも建築写真の魅力を広げていくことです。
例えば、これから家を建てる方や、新しくマンションを購入する方に向けて、住まいの完成を記念写真として残すサービス。
結婚式では、写真撮影やアルバムに費用をかけて、大切な思い出を形に残すことが一般的になっています。
それと同じように、数千万円をかけて建てたマイホームも、完成した記念に写真として残す習慣があってもいいのではないか、という考えです。
家族と一緒に新しい住まいで写真を撮り、アルバムにして残す。
家を建てたときの喜びや、そのときの家族の姿を、何年経っても振り返ることができます。
また、新築だけでなく、リノベーションの際にも写真を活用できます。
例えば、工事を始める前の状態を撮影しておき、完成後の写真と一緒に残すビフォー・アフターの記録。
住まいが生まれ変わる過程も、大切な思い出として残すことができます。
こうしたサービスは、住宅会社や工務店にとっても、お客様への新しい付加価値として提案できるものです。建物の完成写真だけでなく、そこで暮らす家族の姿まで残すことができれば、建築写真の活用方法もさらに広がっていくのではないでしょうか。
- まとめ:建築写真の可能性を、もっと広げていくために
今回の対談では、AIによる技術革新から、カメラマンの育成、そして一般の方に向けた新しい写真サービスまで、これからの建築写真業界について幅広くお話を伺いました。
田岡さんが目指しているのは、建築写真の需要が広がっていくことだけではありません。
その需要に応えられるカメラマンを育て、建築写真をより多くの方に活用してもらえる環境をつくっていくこと。
17年前には、住宅会社が集客のために写真を活用するという考え方も、今ほど一般的ではなかったそうです。
長い時間をかけて建築写真の必要性を広めてきたからこそ、今度はその可能性をさらに広げていきたいという思いが伝わってきました。
建築写真は、住宅会社の集客や販売促進に役立つだけでなく、家族の大切な思い出を残すものにもなります。
技術が進化していく時代だからこそ、写真で何を伝え、何を残していくのか。
これからの建築写真業界の発展が、ますます楽しみになる対談でした!
- 元動画はこちらからどうぞ!
(https://youtu.be/eXp4rLBGTBw) - 「それいけ!建物写真店」では、これからもカメラマンの裏話やニッチな機材紹介をやっていきますので、面白いなと思ったらぜひチャンネル登録と高評価もよろしくお願いします!
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