
こんにちは!建物写真店です。
今回は、YouTubeチャンネル「それいけ!建物写真店」のリニューアル企画第2回!
前回に引き続き、建築写真の撮影について、カメラマンが実際に使用している機材を紹介します。
カメラやレンズは年々進化し、新しいモデルが次々と登場しています。しかし、建築写真を撮影するうえで、本当に高価な最新機材は必要なのでしょうか?
今回は、普段の撮影で使用しているカメラやレンズ、実際の撮影事例を交えながら、機材選びについてお話しします。
①普段の撮影で使用しているカメラ・レンズ
まずは、実際に建築写真の撮影で使用している機材をご紹介します。
使用しているカメラはCanonの一眼レフカメラ。同じ機種を2台所有し、メイン・サブで機材を分けることなく、どちらも同じ操作感で使えるようにしています。
レンズは主に以下の3種類です。
-
・広角レンズ
・標準ズームレンズ
・望遠側まで対応できるズームレンズ
建築写真では、空間全体を写す広角レンズが欠かせません。一方で、設計者やデザイナーがこだわった部分を切り取るためには、標準ズームレンズも活躍します。
ちなみに、愛用している標準ズームレンズは、なんと約20年前の初期型!
現在の最新レンズと比べると、決して新しいものではありませんが、定期的にメンテナンスやオーバーホールを行いながら、現役で使用しています。
②最新のミラーレスカメラじゃなくても大丈夫?
最近はミラーレスカメラが主流となり、オートフォーカス性能や連写性能など、カメラの機能は大きく進化しています。
では、古い一眼レフカメラでは、きれいな写真が撮れないのでしょうか?
答えはNOです。
例えば、動き回る人物やスポーツ、お子さまの一瞬の表情などを撮影する場合は、高速で正確なオートフォーカス性能が重要になります。
しかし、建築写真の場合、撮影対象となる建物や空間は基本的に動きません。
そのため、最新機種に搭載されている高度なオートフォーカス機能や連写性能が、必ずしも必要になるわけではないのです。
もちろん、最新機材には魅力的な機能がたくさんありますが、建築写真を撮影するうえでは、古いカメラやレンズでも十分に対応できます。
③約20年前のレンズで撮影した建築写真をご紹介!
「古いレンズでも本当にきれいに撮れるの?」
そんな疑問にお答えするため、実際に撮影した写真をご紹介します。
今回の撮影場所は、こだわりのデザインが施された整体院です。
広角レンズで空間全体を撮影
まずは11-24mmの広角レンズを使用した写真です。
受付スペースを正面と反対側から撮影し、空間全体の広さやレイアウトが伝わるようにしています。
建築写真では、建物や室内の全体像を伝えることが大切です。そのため、広角レンズによる撮影は基本となります。
28mmでデザインのこだわりを切り取る
続いて、28mmで撮影した写真です。
縦に入ったスリットやカウンターの横ラインなど、空間の中にあるデザインの特徴をピックアップしています。
広角レンズで全体を写すだけでなく、部分的に切り取ることで、設計者やデザイナーのこだわりがより伝わる写真になります。
50mmで奥行きや素材感を表現
50mmでは、ガラスの反射を利用しながら、奥にある木のスリットやタイルなどを組み合わせて撮影。
どの位置から、どのような角度で撮影するかによって、写真の印象は大きく変わります。
60mm・105mmで素材の質感を表現
さらに焦点距離を変え、タイルや入口の扉など、細かな部分を撮影します。
60mmではタイルを主役にし、少し絞りを開けて背景を柔らかくぼかすことで、視線が自然と主役に集まるようにしています。
また、100mmでは入口の木製扉を撮影。木のしっとりとした質感やゴールドの金具など、素材の魅力を引き出しています。
105mmでもタイルに焦点を合わせ、手前のカウンターをぼかすことで、写真に奥行きを持たせています。
このように、同じ空間でもレンズの焦点距離や撮影位置を変えることで、さまざまな表現ができます。
④建築写真に明るいレンズは必要?
レンズ選びでよく話題になるのが「F値」です。
F値が小さいレンズほど多くの光を取り込むことができ、背景を大きくぼかした写真を撮影できます。
しかし、建築写真では、必ずしもF値の小さい明るいレンズが必要というわけではありません。
建物や室内の撮影では、空間全体にピントを合わせるため、F11前後、場合によってはF16程度まで絞って撮影することもあります。
一方、タイルや建具など、特定の部分を主役にしたい場合は、少し絞りを開けて背景をぼかすこともあります。
大切なのは、撮影する対象や目的に合わせてF値を調整すること。
高価なF2.8やF1.4といった明るいレンズを購入しなくても、建築写真に必要な表現は十分に可能なのです。
⑤建築写真は機材だけでは決まらない!
今回の撮影事例を通してお伝えしたかったのは、建築写真の仕上がりは機材だけで決まるものではないということです。
もちろん、カメラやレンズの性能も大切ですが、それ以上に重要なのが、撮影する人の視点や空間の捉え方です。
実際の撮影では、お客様や設計者、デザイナーの方と相談しながら、「ここから撮影するとよいのでは?」「この部分をもう少し見せたい」といったやり取りを重ねていきます。
カメラをどこに置くのか、どの焦点距離を選ぶのか、どのような構図にするのか。
そうした一つひとつの判断が、写真の仕上がりを左右します。
これから建築写真を始めたい方の中には、「機材をそろえるにはお金がかかる」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、最初から高価な最新機材をそろえる必要はありません。
まずは手持ちの機材を使いこなし、撮影技術や空間を見る力を身につけていくことが大切です。
建築写真は機材だけでは決まらない。大切なのは、何をどう撮るかという視点です。
ぜひ今回の内容を、これからの撮影の参考にしてみてください!
- まとめ:建築写真は機材よりも撮影する人の視点が大切!
今回は、建築写真の撮影で使用しているカメラやレンズ、実際の撮影事例をご紹介しました。
約20年前のレンズでも、メンテナンスをしながら使い続けることで、現在でも十分に美しい建築写真を撮影できます。
最新機材をそろえることだけが正解ではありません。機材の性能を理解し、撮影する空間や目的に合わせて使い分けることが大切です。
それいけ!建物写真店では、これからも建築写真にまつわる情報や撮影の裏側をお届けしていきます。
ぜひYouTube動画もあわせてご覧ください!
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(https://youtu.be/c74Qwvb4V0g) - 「それいけ!建物写真店」では、これからもカメラマンの裏話やニッチな機材紹介をやっていきますので、面白いなと思ったらぜひチャンネル登録と高評価もよろしくお願いします!
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