
こんにちは!建物写真店です。
建築写真の撮影では、カメラの性能や撮影技術だけでなく、カメラマンが何を考え、どのような点を意識して一枚の写真を仕上げているかが重要です。
今回は「それいけ!建物写真店」の渡辺が、協力カメラマンの山中さんを迎え、建築写真の仕事を始めたきっかけや撮影現場で意識していること、今後挑戦したい撮影ジャンルなどについて対談しました。
不動産物件の撮影をはじめ、さまざまな建物を撮影してきた山中さん。約10年にわたる経験の中で培われたこだわりや、建築写真に対する思いをご紹介します。
①建築写真の仕事を始めたきっかけ
人物撮影から不動産・建築写真の世界へ
山中さんは、人物撮影を行うカメラマンのもとで仕事に携わり、ポートレート撮影や雑誌編集などを経験。その後、地元に戻り、不動産業界で働き始めたことをきっかけに建物の撮影に携わるようになりました。
不動産業務と並行して宅地建物取引士の資格取得にも取り組みながら、建物を撮影する機会を重ねていった山中さん。次第に建築写真の面白さに魅力を感じ、現在では約10年にわたり建物の撮影を続けています。
これまで多く手掛けてきたのは、マンションなどの集合住宅です。販売用の物件写真だけでなく、賃貸物件の入居者募集に使用する写真など、さまざまな目的に応じた撮影を経験してきました。
人物撮影と建築写真の違い
対談では、人物撮影と建築写真の違いを、短距離走と長距離走に例えて説明しています。
人物撮影では、一瞬の表情や自然な仕草を捉える瞬発力が重要です。一方、建築写真では、太陽の動きや光の入り方などを考慮しながら、納得のいく一枚を撮影するために時間をかけることがあります。
山中さんにとって、建築写真はじっくりと向き合いながら撮影する仕事。これまでの経験を生かしながら、今後も建物の魅力を伝える写真に取り組んでいきたいという思いが伝わってきます。
②撮影現場でカメラマンが意識していること
撮影前の打ち合わせで確認するポイント
建築写真の撮影では、現場に到着してすぐに撮り始めるのではなく、お客様との打ち合わせが重要です。
山中さんがまず確認するのは、写真の使用目的や必要なカットの種類です。
例えば、ホームページなどで横位置の写真を中心に使用するのか、縦位置の写真も必要なのかによって、撮影すべき構図は変わります。また、建物の中で特に見せたい場所や、お客様がこだわっているポイントについても確認します。
現場を実際に見て回りながら撮影する順番を考え、必要な写真を撮り漏らさないようにすることも大切です。建物の魅力を伝えるためには、カメラマン自身の視点だけでなく、お客様が写真をどのように活用したいのかを理解する必要があります。
構図だけでなく、写真の端に映る情報にも配慮する
山中さんが撮影中に意識していることの一つが、写真の端に映り込む家具や設備などの見え方です。
家具や時計などが中途半端に切れていないか、画面の端をどのように処理すれば自然に見えるか。細かな部分まで考えながら構図を決めています。
写真に写っている範囲だけでなく、その外側にどのような空間が広がっているのかを想像できるような写真を目指している点も特徴です。
一見すると小さな違いですが、構図のまとめ方によって写真全体の印象は変わります。建築写真では、室内の広がりや家具の配置などを適切に伝えるために、細部への配慮が欠かせません。
お客様が安心して立ち会える撮影現場づくり
撮影技術と同じくらい大切なのが、撮影現場でのコミュニケーションです。
山中さんは、構図を考えたり撮影に集中したりすると、どうしても無言になりがちだと話します。そのため、集中して撮影する時間と会話ができるタイミングを意識し、お客様とのコミュニケーションも大切にしています。
渡辺も、撮影現場でお客様が手持ちぶさたになったり、緊張してしまったりしないよう、撮影中もできるだけ会話を交わすことを心掛けています。
建築写真の撮影では、お客様が立ち会うケースも少なくありません。撮影そのものだけでなく、現場の雰囲気にも配慮することで、安心して任せていただける関係づくりにつながります。
③スマートフォンとプロの建築写真、その違いとは?
近年はスマートフォンのカメラ性能が向上し、誰でも手軽にきれいな写真を撮影できるようになりました。では、プロのカメラマンに建築写真を依頼する価値は、どこにあるのでしょうか?対談では、スマートフォンとプロの撮影機材の違いについても話題になりました。
建築写真では、単にきれいに写すだけでなく、写真の中にどのような情報を、どの程度入れるのかを考えながら構図を決めます。
そのために三脚を使用してカメラの位置を調整し、一枚ずつ丁寧に撮影することがあります。
さらに、建築写真で用いられるシフトレンズも、プロの撮影を支える機材の一つです。建物の垂直・水平の見え方を整えながら撮影できるため、建築物の形状を適切に表現するうえで役立ちます。
もちろん、機材を使用するだけで良い写真が撮れるわけではありません。建物の特徴を理解し、用途に合わせた構図を考え、細部まで調整する技術と経験があってこそ、建築写真の品質につながります。
スマートフォンでも手軽に撮影できる時代だからこそ、プロのカメラマンには、撮影技術や機材の活用に加え、一枚の写真に込める工夫が求められています。
④今後挑戦したい撮影ジャンルと、建築写真への思い
美術館や商業施設など、大規模な建物の撮影へ
今後撮影してみたい建物について尋ねると、山中さんからは美術館や大規模な建物という答えが返ってきました。
特に、現代美術館のような特徴的な建築物を撮影することに興味があるそうです。住宅とは異なるスケールの建物にじっくり向き合い、時間をかけて撮影することにも魅力を感じています。渡辺は、住宅だけでなく、さまざまな店舗の撮影にも挑戦していきたいと話します。飲食店などの店舗には、それぞれの専門性やこだわりがあり、建物だけでなく、そこで働く人の存在や空間の雰囲気まで伝えられる写真を目指しています。
撮影する建物の種類が広がれば、必要となる知識や経験も増えていきます。現場ごとに異なる条件に対応しながら、撮影の幅を広げていくことも、建築写真の仕事の面白さといえるでしょう。
建物が完成した瞬間の姿を、写真として残す
対談の最後に、山中さんは自身の強みとして、建物が完成したときの姿を大切に撮影する姿勢を挙げました。
一つの建物が完成するまでには、設計者や施工者をはじめ、多くの人が関わっています。建築写真のカメラマンは、そうした多くの人の仕事によって完成した建物の姿を撮影し、記録として残す役割を担います。建物が最も美しく見える状態を捉え、その魅力を写真として伝えること。そして、完成までに携わった人々の思いにも目を向けること。
山中さんの言葉からは、建築写真を単に建物を記録するためのものとして捉えるのではなく、完成した建物の価値を伝える仕事として大切にしていることが伝わってきます。
- まとめ:建築写真は、写真の品質と撮影現場の体験が大切!
- 今回の対談を通じて見えてきたのは、建築写真の仕事には、構図や撮影技術へのこだわりだけでなく、お客様の要望を理解する力や、現場でのコミュニケーションも欠かせないということです。
建物写真店では、お客様が写真を使用する目的を踏まえながら、建物の魅力を伝える撮影を大切にしています。
完成した写真にご満足いただくことはもちろん、「楽しい撮影現場だった」と感じていただけることも、私たちが目指す大切な価値の一つです。
これからも一つひとつの建物と真摯に向き合い、お客様のご要望に応えられる建築写真をお届けしてまいります。
建築写真や竣工写真の撮影をご検討の際は、ぜひ建物写真店へご相談ください!
- 元動画はこちらからどうぞ!
(https://youtu.be/UNIgAlmCEKY) - 「それいけ!建物写真店」では、これからもカメラマンの裏話やニッチな機材紹介をやっていきますので、面白いなと思ったらぜひチャンネル登録と高評価もよろしくお願いします!
建物写真店のご利用はこんな方にオススメです
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建築・空間撮影が得意なプロのカメラマンへ写真撮影を依頼することが「初めて」の場合がとても多いのが現状です。
何を聞けばよいのか分からない。そんなお悩みでも、些細な相談でもまずはご連絡くださいませ。
可能な限り丁寧にご説明をさせていただきます。


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