
こんにちは!建物写真店です。
建築写真の撮影では、カメラ本体だけでなく、レンズとの組み合わせや撮影現場での使い勝手も大切です。今回は「それいけ!建物写真店」の渡辺が、約1〜2か月の間にカメラを買い替えた体験をお話しします。
キヤノンからソニーへ移行し、再びキヤノンへ戻ることになった理由とは? 建築写真で使う機材選びの難しさや、実際に使ってみて分かったことをご紹介します!
①動画撮影の依頼をきっかけにソニーを導入
今回のカメラ沼が始まったきっかけは、動画撮影のご依頼でした。
これまで建物写真店では動画撮影も少し行っていましたが、より本格的な撮影に対応するため、動画性能や高感度性能に優れたソニーの「α7S III」を導入しました。ここまでは順調だったのですが、次に課題となったのが、撮影した写真をiPadやパソコンですぐに確認したいというご要望への対応です。
それまで使用していたキヤノンの「EOS 5D Mark III」には、カメラ本体にWi-Fi機能がありませんでした。Wi-Fi機能付きのSDカードを使えば画像を転送できるものの、動作が不安定なこともあり、仕事で使うには不便さがありました。
そこで、これを機にキヤノンからソニーへ完全移行しようと考えたのです。
②α7 IIIとα7 IIを導入してソニーへ移行
建築写真では、動画向けのα7S IIIとは別に、十分な画素数を備えたカメラも必要です。
そこで導入したのが、約2,400万画素の「α7 III」です。さらに、撮影現場ではカメラを2台持ち歩くため、サブ機として「α7 II」も購入しました。
これまで使っていたキヤノンのレンズを活用するため、マウントアダプターを介してソニーのカメラに装着。撮影自体はできたため、これで無事に移行できたと思っていました。
しかし、実際に仕事で使ってみると、思わぬ問題が発生しました。。
③マウントアダプター使用時に気づいた色収差補正の問題
建築写真を撮影した後は、パソコンで写真を現像する作業を行います。その際、建物の輪郭やエッジ部分に現れる緑色や紫色のにじみを補正するため、「色収差除去」の機能を使用することがあります。
ところが、今回の機材構成では、この補正機能がうまく働かないという問題に直面しました。
手動で補正することはできても、仕事で扱う大量の写真を1枚ずつ修正するのは、かなりの手間がかかります。
原因や解決方法を詳しく調べる時間もなかったため、ソニーへの移行を断念。購入したα7 IIIとα7 IIを手放し、再びキヤノンに戻ることを決めました。
なお、これは今回の機材構成で発生した問題であり、ソニーのカメラ全般で色収差補正ができないという意味ではありません。使用するレンズやマウントアダプター、現像ソフトなどによって動作が異なる可能性があるため、移行を検討する際は事前の確認が大切です。
④EOS 7D Mark IIでTS-Eレンズを活用する作戦
キヤノンに戻ると決めたものの、手元に残っていたEOS 5D Mark IIIは1台だけ。もう1台をどうするか、再び機材選びが始まりました。
そこで考えたのが、APS-Cサイズのセンサーを搭載した「EOS 7D Mark II」を使う方法です。
建築写真では、キヤノンのTS-Eレンズと呼ばれるシフトレンズをよく使用しています。所有していたのは17mmと24mmの2本ですが、24mmのレンズは使う機会が限られていました。
APS-C機では、一般的にフルサイズ機と比べて画角が約1.6倍相当になります。つまり、24mmのレンズを装着すると、フルサイズ換算で約38mm相当の画角になります。
この特性を利用すれば、24mmのTS-Eレンズを、より標準レンズに近い画角で活用できるのではないかと考えたのです。
ところが、ここでも誤算がありました。
TS-Eレンズは、レンズを上下左右にシフトさせたり、回転させたりして構図を調整できるのが特徴です。しかし、EOS 7D Mark IIでは、レンズの回転操作時にカメラ本体と干渉してしまい、思うように操作できないことが分かりました。
撮影そのものはできても、シフトレンズの機能を十分に活用できなければ、仕事で使うには不便です。結局、EOS 7D Mark IIも手放すことになりました。
⑤最終的に選んだカメラはEOS 5D Mark IV
何度も機材を買い替えた結果、最終的に選んだのはキヤノンの「EOS 5D Mark IV」です。
EOS 5D Mark IIIの後継モデルで、フルサイズセンサーを搭載。これまで使ってきた撮影スタイルを大きく変えずに、仕事で必要な機能や使い勝手を考慮した選択です。
また、Wi-Fi機能を利用した画像転送にも期待しています。実際の運用では設定や接続環境の確認が必要ですが、撮影後すぐに写真を確認したいというご要望にも対応しやすくなると考えています。
最新のミラーレスカメラに移行する選択肢もありましたが、これまで使い慣れたTS-Eレンズを安心して活用できることが重要でした。
カメラ本体の性能や新しさだけでなく、レンズとの互換性や操作性、仕事の流れに合っているかどうかも、機材選びでは欠かせないポイントです。
- まとめ:建築写真のカメラ選びはレンズとの相性も重要!
今回の機材変更を通じて分かったのは、カメラを選ぶ際には、本体の性能だけで判断しないことの大切さです。
特に、これまで使用してきたレンズを別メーカーのカメラで活用したい場合は、マウントアダプターを介したときの動作や、現像ソフトでの補正機能、レンズの操作性なども事前に確認しておく必要があります。
建物写真店では、今後も実際の撮影現場で得た経験をもとに、カメラやレンズに関する情報を発信していきます。
キヤノンに戻った渡辺の今後の撮影にも、ぜひご注目ください!
- 元動画はこちらからどうぞ!
(https://youtu.be/cBs5UlF7xhs) - 「それいけ!建物写真店」では、これからもカメラマンの裏話やニッチな機材紹介をやっていきますので、面白いなと思ったらぜひチャンネル登録と高評価もよろしくお願いします!
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