
こんにちは!建物写真店です。
建築写真では、建物そのものを大きく写したい場合もあれば、周囲の道路や緑、街並みなども含めて、その建物がどのような環境に建っているのかを伝えたい場合もあります。
そんなときに活躍するのが、シフトレンズです。
今回は「それいけ!建物写真店」のロケ撮影から、渡辺が普段よく使用しているキヤノンのTS-E17mmと、登場する機会が少なめなTS-E24mmを比較しながら、それぞれの特徴や使いどころをご紹介します。
①TS-E17mmとTS-E24mm、どちらも建築写真で活躍するシフトレンズ
僕が普段からよく使用しているのが、キヤノンのTS-E17mmです。
TS-Eレンズは、レンズをシフトさせることで構図を調整できるのが特徴です。建物を撮影する際に、空と地面の写る割合を調整したり、建物の見せ方を工夫したりすることができます。
今回紹介するTS-E24mmも、同じTS-Eシリーズのシフトレンズです。
17mmと比べると、24mmはより画角が狭くなるため、同じ位置から撮影した場合、建物を大きく写すことができます。
僕自身、TS-E17mmを使う機会が多く、TS-E24mmの出番はそれほど多くないですが、使いどころを考えると、撮影の幅を広げてくれる便利なレンズなのです。
②普通のレンズでは空と地面のバランスが難しい?
今回の撮影場所は、愛知県の一宮駅周辺です。
まずは、一般的なレンズで建物を正面から撮影した場合を考えてみましょう。
建物を撮影するとき、カメラを上に向けると建物の上部が写りやすくなる一方、建物の垂直線が傾いて見えやすくなります。また、カメラを水平に構えたままでは、建物の高さや周囲の状況によって、地面が多く写ってしまうこともあります。
建物を主役にしたいのに、写真の中で道路や地面の存在感が大きくなってしまうと、伝えたい印象と少し違った写真になることがあります。
そこで活躍するのがシフトレンズです。
レンズをシフトさせることで、カメラを大きく上に向けずに構図を調整できます。空を多く入れたり、地面の写る割合を減らしたりしながら、建物をバランスよく撮影することができます。
今回の動画でも、TS-E17mmを使って空と地面のバランスを調整しながら撮影しています。
③TS-E17mmで建物単体を撮影する
TS-E17mmは広い範囲を写せるため、建物全体を収めたいときに活躍します。
建物の近くから撮影することで、建物そのものの形や外観をしっかりと伝えることができます。
また、シフト機能を使えば、空や地面の割合を調整しながら構図を整えられます。
今回の撮影でも、TS-E17mmを使うことで、建物を主役にした写真を撮影することができました。
ただし、撮影する位置によって写真の印象は変わります。建物に近づいて撮影するのか、少し離れて周辺環境まで写すのかによって、適したレンズも変わってきます。
④TS-E24mmで周辺環境も含めて撮影する
次に、TS-E24mmを使って撮影していきます。
今回のポイントは、建物から少し離れた位置から撮影することです。
建物の近くから撮影する場合は、建物そのものを大きく写すことが目的になります。一方、少し距離を取ると、建物だけでなく、周囲のビルや緑、道路なども写真に取り込むことができます。
こうした情報が加わることで、「この建物がどのような環境の中に建っているのか」を伝えやすくなります。
しかし、離れた位置からTS-E17mmで撮影すると、建物が小さく写ってしまうことがあります。
そこでTS-E24mmの出番です。
17mmよりも画角が狭い24mmに交換することで、周囲の環境を取り込みながら、建物をより大きく写すことができます。
さらに、シフト機能を活用すれば、空や道路、建物の左右のバランスを調整することも可能です。
建物だけを写すのではなく、周辺環境も含めて魅力的に見せたい場合に、TS-E24mmが役立つというわけです。
⑤TS-E24mmを使うことで写真のバリエーションが広がる
「17mmがあれば十分なのでは?」と思う方もいるかもしれません。
もちろん、TS-E17mmだけでも多くの建築写真を撮影できます。しかし、17mmと24mmでは画角が異なるため、同じ場所でも表現できる写真が変わってきます。
また、一般的なズームレンズでも画角を調整することはできますが、シフトレンズには、レンズをシフトさせて構図を整えられるという利点があります。
建物の形をきれいに見せながら、周囲の環境も含めて撮影したい。そんな場面では、TS-E24mmが選択肢のひとつになります。
僕の場合、TS-E24mmを使用する頻度は全体の約5%程度です。それほど頻繁に使うレンズではないものの、いざというときに活躍してくれる存在です。
使用頻度が少ないからといって、必ずしも必要のないレンズというわけではありません。撮影したい内容に合わせて使い分けることで、表現の幅を広げられるのです!
- まとめ:TS-E24mmで建物と周辺環境をバランスよく撮影
今回は、キヤノンのシフトレンズTS-E24mmを、TS-E17mmと比較しながらご紹介しました。
TS-E17mmは広い画角を活かして建物全体を撮影したいときに便利なレンズです。一方、TS-E24mmは少し離れた位置から周辺環境も取り込みつつ、建物を大きく写したいときに活躍します。
建築写真では、建物そのものを見せたいのか、周囲の環境も含めて伝えたいのかによって、適したレンズや撮影位置が変わります。
TS-E24mmは使用頻度こそ高くないものの、撮影の選択肢を増やしてくれる頼もしいレンズです。
建物写真店では、今後も実際の撮影風景を交えながら、建築写真に役立つ機材や撮影の工夫をご紹介していきます。ぜひ、次回の「それいけ!建物写真店」もご覧ください!
- 元動画はこちらからどうぞ!
(https://youtu.be/74XftMlcpQE) - 「それいけ!建物写真店」では、これからもカメラマンの裏話やニッチな機材紹介をやっていきますので、面白いなと思ったらぜひチャンネル登録と高評価もよろしくお願いします!
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